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2006 03,09 01:01 |
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※この文章は書き途中です。
Vガンダムが盛り上がっているようなので、どうせならこのまま局所的ブームに発展してくれると個人的にはおもしろいと思ってます。 まあ、しかし今回はそんなVガンダムの宇宙世紀150年代はひとまず置いておいて、そこに至るまでのMS開発ってもんを、小型MSとそれに翻弄されたふたつのMS開発組織を焦点にちょいと考えてみましょう。 この「小型MS開発~Vガンまで」という期間は、ちょうどうちの作品(G-BLADE)の設定考える上でも重要な部分ですしね。 あ。ちなみに前置きのお断りとして。 ここから先の設定考察は私が自作に用いることを前提として、公式設定等から導き出したひとつの推論・説であって、公式設定としては使えないってことを一応明示しておきます。 *** まず、小型MS開発とふたつのMS開発組織(アナハイムとサナリィ)について考える前に、押させておきたいポイントがあります。 ①MSが小型化された理由 ②アナハイムとサナリィの組織としての違い ①については、MSの小型化がもたらす利点にばかりに目がいってしまい、この手の設定考察では流されがちです。そもそもMSが小型化された理由はコストの高騰に歯止めをかけるためのもの。 MSの小型化は連邦軍(政府)側の都合によってMSの低コスト化が要求される中でサナリィが取った「手段」のひとつです。 ②については、アナハイム(以下AE社)とサナリィはどちらもMS開発を行なっているということでしばしば勘違いされがちですが、AE社は「世界最大のMS開発製造部門を持つ複合産業会社」であって、つまりは企業。対しサナリィ(海軍戦略研究所)は連邦軍お抱えの戦略研究開発機関、つまり研究所です。 両者は、アナハイムが企業であることから利益の追求を目的にしているのに対し、サナリィはあくまで新技術の研究開発を目的に技術の追求を行なっているなどのように、その成り立ちから組織としての構造までかなり違ってるんですね。 連邦軍との関わりも、アナハイムにとっては顧客(最大ではあるが唯一ではない)であるのに対し、サナリィにとって連邦は上部組織です。 *** さて。MSの小型化についてですが、順をおって考えていきましょう。 そもそもMSの小型化が求められるようになった理由のひとつには、当時のMSの大型化にあります。 第四世代MS以降、MSは大型化の一途をたどりΞガンダムなどは全長が30m近くにまで大型化していました。 (GFFでΞの詳細データが明らかにされましたが、それによるとΞは頭頂高で26m。すでにジ・Oよりデカイ……) さらにMSの基本サイズが大きくなると、それを運用する施設(基地、ドック、カタパルト他)もそれに合わせ大型化していかなくてはならなくなります。 当然ながらそんなことを続けていけば最終的には莫大な予算がかかってしまいますしね。またこの時期はシオン共和国がなくなったことで長年の仮想敵が消失し、軍の再編を行なうのに適した時期でした。 そこでMSの大型化をやめ、小型化へと大きく方向転換していくことになったのですね。 ……と、ここまでが連邦軍サイドの事情です。 これを逆にAE社側から見ていくとどうなるでしょう? まず、MSを小型化する=一機あたりの価格が低下すると、当然ながら儲けが減っちゃいますね。製造コスト自体も安くなるにせよ、商売目的にMS作ってるAE社としてはあまりおもしろくない話です。 さらに、MSを小型化するとしたら製造ラインそのものも根本的に見直さねばなりません。そう考えればMSの小型化とはAE社とっては歓迎できない要求であったといえるでしょう。 それに比べサナリィは元々連邦の研究機関。上層部がMSの小型化を研究しろと言ったら絶対遵守です。どころか、それによって研究予算も当然おりますし、結果をいい結果を出せばさらによくなります(そもそもMSの小型化の依頼がなければサナリィは本格的MSの研究開発もできませんでした)。サナリィにとって小型MS開発はまさに大きなチャンスだったといえるでしょう。 スポンサーの要求から無理やり方向転換を余儀なくされたアナハイムと、上層部の命令によって新たな研究分野を獲得するチャンスを得たサナリィ。 ここまで立場が違えば、その後の両者の小型MS開発に大きな差が出るのも当然といえるのではないでしょうか。 PR |
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