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2006 02,24 01:17 |
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ここ数回科学考証モドキを書いてみたら、案外好評なようで。
私自身ものってきたので、しばらくはこの日記も作品作りに役立つ雑学シリーズで書いてみましょう。 ブラックホール。 この名をご存知の方は多いと思いますが、では実際にはどの様なものなのかと説明しようとすると言葉につまってしまう場合も多いのではないでしょうか? ブラックホールとは簡単に言えば宇宙に存在する天体のひとつ。つまりは太陽や他の恒星の仲間なのですね。しかし天体とはいってもどの様なものなのか? 今回はこれを順を追って説明していきましょう。 まず、ブラックホールとは先の書いたと通り天体のひとつです。もう少し具体的に言うなら「ものすごく重い天体」ということになるでしょう。 重力崩壊によって重力が無限大となり脱出速度が光速をも超えてしまった星――これがブラックホールの正体です。 そもそもブラックホールとはどうやって生まれるのでしょう? 太陽などの恒星は内部の核融合反応によって光っていますが(つまりそれらの星は巨大な核融合炉の様なものです)、「太陽の寿命」などと言われるように、恒星は核融合反応を続けるうちに融合反応を起こす水素を使い果たし、いつかは核融合を行なえなくなってしまいます。 そうして寿命を迎えた恒星のうち、太陽の数倍程度までの質量を持つものは赤く膨張しガスを放出していきます(赤色巨星)、その後ガスが放出し終わると中心核だけが残った白色矮星になります。太陽の8倍以上の恒星の場合は、超新星爆発を起こし中性子星やパルサーとなります。 これがさらに重い、太陽の20倍以上もあるような恒星の場合はどうなるでしょう? この場合は自己重力が中心核の縮退圧を超えてしまい超新星爆発後も核が収縮し(強い重力によって自身が潰れていってしまう)、シュバルツシルト半径より圧縮されブラックホールが誕生する訳です。 ブラックホールの中心部は質量・密度・重力が無限大となる特異点と呼ばる点が存在し、一般相対性理論の通用しない世界になっています。 ブラックホールは「どんなものでも吸い込んでしまう」と言われますが、その重力によってブラックホールの近くではどんな物質でも事象の地平面を越え特異点へと「落下」していってしまう訳なんですね。 *** ブラックホールというと、どうしても宇宙に黒い穴が空いているような光景を想像してしまいがちですが、実際にはブラックホールはこの様な天体なのです。(ブラックホールのように名前から勘違いされがちなものとしては他に「オゾンホール」などがありますね。これも本当に空中に穴があいているようなものではないです) さて、古典SFなどではよくこのブラックホールが「ワームホール」として登場し、ブラックホールを抜けホワイトホールから別の宇宙に移動するといった設定が登場します。 ブラックホールを利用することで、こことは違う別の世界へ行くことはかのうなのでしょうか? そもそもホワイトホールは存在するのか? 次回はそれら関して考えていきましょう。 PR |
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